表面処理加工技術に関する調査研究委員会が実施する以下の調査研究が、公益社団法人天田財団の2022年度の研究助成に採択されました。 |
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「授賞式の様子:事務局担当 エリコンジャパン(株) 福井茂雄 氏」 |
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研究題目 |
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「精密積層金型におけるカシメ用ダボパンチの耐摩耗性向上化技術の開発」 |
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研究背景 |
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近年のグローバルEV車開発の急激な進行に伴い、EV車駆動用の大型モーター開発が拡大しつつある。これに伴うモーターコアの生産や精密積層金型製造に向けた各企業の新規参入や業務シフトによりモーターコアの高品質/高効率生産化および精密金型製造の技術開発競争がグローバルで激化しており、電磁鋼板に対する高速ダボ穴成形用の超硬パンチ先端の摩耗メカニズムを解明し、耐摩耗性を大きく向上させる要素技術の開発が国内業界の技術レベル底上げに必須となっている。 |
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研究目的 |
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1. |
高品質/高効率なモーターコア生産を実現する精密積層金型のダボ成形技術の開発 |
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一般的にはモーターコア生産100万ショットにつき、カシメ用ダボ穴成形パンチ先端を0.1 mm研磨というのが定期メンテナンスの仕様となっている。今回の研究では、超硬パンチ先端の表面改質技術とコーティング技術を組合わせて耐摩耗性を大きく向上させ、高品質/高効率なモーターコア生産(精密積層金型の生産稼働率向上)を達成する。 |
2. |
表面処理加工技術の新たなシーズ発掘および電磁鋼板材の塑性加工技術進化/発展 |
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超硬素材の組み合わせに加え、マイクロショットピーニング、HiPIMSといった様々な表面改質技術とコーティング技術を組み合わせて検証実験を行うことで、ダボ穴成形用の超硬パンチの耐摩耗性に対して1つの要素技術だけでは得られない大きな相乗効果が実現する。 |
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以上の研究成果をモーターコア生産/精密金型製造業界への国内新規参入企業等に広く公開することで、国内におけるモーターコア生産効率のレベルアップや国内金型製造や表面処理加工関連企業の更なる技術開発活性化に貢献する。 |
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研究組織(2022年11月時点) |
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委 員 長:神戸大学 白瀬敬一 氏
事務局担当:エリコンジャパン(株) 福井茂雄 氏
会 計:SEVAC(株) 清水博之 氏
【主要参画企業】
(株)アイシン、エリコンジャパン(株)、SEVAC(株)、
新東工業(株)、(株)ミスミ、日立金属(株)、(株)ノトアロイ、
出光興産(株)、(株)東郷、マツダ(株) |