会長の挨拶

第21代 型技術協会会長
マツダ㈱ 弘中 武都

 このたび、型技術協会第21代会長を拝命いたしました。大変光栄に存じますとともに、その責任の重さを深く感じております。歴代会長をはじめ、協会の発展にご尽力いただいた諸先輩方、そして会員の皆様に心より敬意と感謝を申し上げます。

 2026年、型技術協会は設立40周年という大きな節目を迎えます。1986年の設立以来、当協会は「ものづくりは型づくり、型づくりは人づくり」という基本理念のもと、型技術の向上と人材育成を通じて、日本のものづくりの発展に貢献してまいりました。この40年の歩みは、まさに会員の皆様の情熱と努力によって築かれた歴史そのものです。

 型技術はものづくりの根底を支える重要な技術です。自動車、家電、電子機器、医療機器など、私たちの生活を支えるあらゆる製品の品質や生産性は、優れた型技術によって実現されています。一方で、金型業界を取り巻く環境は大きく変化しています。デジタル技術の進展に加え、AIの活用、カーボンニュートラルへの対応、グローバル競争の激化、さらには人材不足や技能継承といった課題もあります。

 しかし、私はこうした変化を脅威ではなく、新たな成長の機会と捉えています。日本の型技術は、長年培われてきた高い技能・技術と現場力を強みとしており、これにデジタル技術を融合させることで、さらなる発展が可能であると確信しています。

 こうした時代において、型技術協会が果たす役割は極めて大きいと考えています。業界や企業、世代を超えて知識と経験を共有し、新しい技術や価値を創造する場として、協会が変革を促していく存在であり続けなければなりません。

 そのためにも、型技術者会議、型技術セミナー、技術交流会、研究委員会をはじめとする各種事業をさらに充実させ、会員の皆様にとって有益で魅力ある活動を展開してまいります。また、会員相互の交流を一層活性化し、新たな学びや連携が生まれる場づくりに努めることで、金型業界全体の発展に貢献してまいりたいと考えております。

 40周年という節目の年を新たな出発点とし、理事一同、力を合わせて協会運営に精一杯取り組んでまいります。会員の皆様におかれましては、引き続きご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、型技術協会の活動への積極的なご参加、ご協力を心よりお願い申し上げます。